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「お隣さんは帰国子女」

お隣に引っ越してきたのは馬鹿みたいに背の高い帰国子女でした。
 父親に連れられ(この父親がまた馬鹿でかい)引っ越しそばなるものを携えてやってきたのだが、てっきり高校生ぐらいかと思いきやまさかの同年代。帰国子女といえども日本人の癖になんだその背の高さと体格の良さは。遺伝か、遺伝なのか。極々普通の標準的日本人の両親から生まれたはずなのに標準身長にも満たない私に謝れ!!・・・なんて、内心で思ったかはともかくとして、日曜日に朝から割と強面風の男に玄関のチャイムを鳴らされて、いささかびびりつつ(あとやっぱりでかい)軽い挨拶と共にそばを受け取る母親の背中越しに、男の子を見やった。
 身長一体何センチあるのだろう。ていうか少なくとも同年代ということはこれからまだまだ彼は伸びていくということで・・・うっわぁ、なんかもう別次元の話だな。
 そんなことを考えていると、こちらの視線に気が付いたのか父親の後ろでつまらなさそうに聞いていた男の子が私を見つけたのか、じろり、と上から見下ろしてきた。いや、背丈的に見下ろされるのは当然なのだが、もっとこう、愛想よく笑うとかしてくれないと子供ビビるよ?
 眉毛もきりっとして(あ、二又眉だ)精悍な顔つきなので、イケメンというよりは男前、というべき顔かもしれないけれど、睨むみたいに眉間に皺を寄せているから、ちょっと目つきが悪くなって怖い顔になっている。それがかなり上から見下ろしてくるのだから、うん。ちびっこには結構な恐怖かもしれないなぁ、とぼんやりと見上げて(首痛くなりそう・・・)にこりと笑みを浮かべた。
 びっくりしたみたいに男の子は目を丸くして、動揺したように視線を泳がせる。そこで、お母さんがこちらに気が付いたように、あらあらまぁまぁ、と声を出して私を前に押し出した。

「紹介もせずにすみません。娘の透子です。透子、挨拶」
「初めまして、中村透子です。これから宜しくお願いします」
「これはご丁寧にどうも。大我、ほらお前もちゃんとあいさつぐらいしなさい」
「・・・火神大我だ、です。よろしく」
「うん、よろしく。火神君は、中学校はどこなの?一緒のところだといいねぇ」

 手を差し出すと、火神君も特に抵抗なく手を握り返してきた。ふむ。スキンシップ系に抵抗はあんまりないらしい。帰国子女だからか?しかしやっぱり手が大きいな。私の手がまるで幼児のようだよ・・あ、なんかちょっと傷つく。
 密やかに傷心していると、握手した先で火神君がポカン、とした顔で私を見つめているのに気が付いて小首を傾げた。なぁに?とばかりに視線をやれば、火神君はわけがわからない、とばかりに首を傾げた。

「Why?なんで一緒のところがいいんだ?お前elementary school childrenだろ?」

 うわ、発音やっぱいいな。・・・じゃなくて。お母さんはあまりの流麗な発音に上手く聞き取れなかったからかきょとんとした顔をしているが、私は英語圏にいたという前世もちなので英語は何気にばっちりなのだ!まぁあれはどっちかというとアメリカ英語ではなくてイギリス英語寄りだったのが(あとスラング用語一杯だったが)さして違いはないので普通に聞き取れる。
 
 スパルタ教育ありがとうマリアン先生。でも超怖かったです。さておき。

「・・・・こんな背丈でも君と同じ中学生なので、仲良くしてくれるとありがたいです」
「What!?」
「嘘でも冗談でもないですから。大体日本人こんなものだから」
「あら、でも透子は平均よりも小さいわよねぇ。どうしてかしら?」
「お母さん・・・!」
「あははは!いや、可愛らしくていいじゃないか。うちの子も周りも馬鹿みたいに大きい奴らばかりで、癒しが足りない。透子ちゃん、大我のことをよろしくね」

 
 そういってにっこりと笑うおじさんもまた馬鹿でかいということを自覚しているのかどうか。そして火神君は驚きすぎだと思う。信じられない、と瞬きを繰り返す様子に、どっちかというと君らの方が規格外に近いんだけどな、と思いながら、にっこりと笑みを浮かべ続けた。
 結論からいうと火神君とは別の中学校だったわけだが、やっぱりお前小学生だろ、と言われ続けるのはなんだかちょっと腹立たしい気がする今日この頃です。






krkでネタ。いや、某宅で日記小噺しているので・・・コラボネタは彼女を見つけてからのお話になるので、それ以前を想像してみた。火神君のお隣さんでご近所づきあいしていたらどうだろう。でも中学校は別なのでそんなに接触がないようでチマチマ料理の交換やら勉強をみてあげたりとかして地味に交流していけばいいんじゃないかな。
ちなみに中学校は某HSKな鷹の目さんと同じだとおもろいです。彼女が!キセキと!戯れるなら!こっちは!メイン外野と!戯れてみる!!・・・いやかがみんはW主人公ですけどね。キセキならざるキセキですけどね。
ついでにいえばHSKとは一方的に色々あるだけで傍観主的にはほぼ意識してなかったりしてますけどね。

時間系列は遙か→彩雲→灰男→落乱→DB→黒子かな。

能力引継ぎ系なので、ぶっちゃけ黒子世界で無双できる身体能力の持ち主になってる傍観主wwwとかだと面白いかなって思ったけど別にDB経由でなくてもいいかなって思ってる。

跳躍主とのかかわりは多分遙か、灰男、落乱。彩雲とDBに関しては彼女は不在。かな。系列を見るに。一緒になったり離れちゃったりするから、お互いに最初から傍にいないとこの世界にはいないのかもなーとか思ってるかもしれない。

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