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「あ、ごめんその日バイトなんだ」
ほんの少し眉をさげて、クリスマスパーティに誘ってくれた春歌ちゃんと友千香ちゃん及びAクラスイケメンズ(扱いが雑?女の子優先なだけでございます)に向かって断りの返事をすると、えぇ!と驚いたような声をあげて友千香ちゃんがずずい、と顔を近づけてきた。
「あんたイブにまでバイトいれてんの!?」
「イブだからこそいれてるんだよ」
一番の稼ぎ時にいれずしていつにいれるというのか。短期のバイトはやっぱりこういうイベント時にたくさんあるし、時給もいい。無論イブぐらい、という人も多くいるのは確かだが、そう珍しいことでもないと思うけれど。稼げるときに稼ぐ。きりちゃんならば確実に今日はバイト三昧だろうし。さすがにあそこまでの鉄腕アルバイターっぷりを発揮するつもりはないが、それでもそれなりに働くつもりではあるのだ。
「どうしても無理なんですか?」
「もうシフトの変更は無理かな」
「じゃぁさ、バイト終わった後は?」
「終わるのが結構遅くて。9時は回ると思うからちょっと無理かなー」
「そんなに遅い時間まで、大丈夫なのか?」
「危険なバイトなわけじゃないし。大丈夫だよ」
多分。いや、時間帯の問題を問われると返事に困るのだが、バイト事態には問題はないんだよ。四ノ宮君や一十木君の食い下がるような言葉にも、聖川君の心配そうな視線にも、にへら、と笑みを浮かべてかわすと、しょぼん、とした春歌ちゃんが可愛らしい声で残念です・・と呟いた。
「折角のイブですし、透子ちゃんと一緒にパーティをしたかったです・・」
「ごめんね。もうちょっと早く言ってくれてたら時間の調節はできたんだけど」
「バイトをいれないという選択肢はないのね」
「稼ぎ時ですから」
それでも、そこまで遅い時間のものをいれないようにはできたはずだ。落ち込む春歌ちゃんに、ちくりと罪悪感めいたものを感じながらも、微笑みを浮かべてまた今度埋め合わせするね、と手を握った。
春歌ちゃんは顔をあげて、いえ、わがままをいってすみません、とへにゃんとした笑みを浮かべた。可愛い、頭撫で回したい。身近にこういう小動物タイプの女子はいなかったからなぁ・・・!
そう思いつつも、いきなり撫でたらあれだろうし、それにちょっと身長差もあるので疼く手をぐっと我慢して、ぎゅっと一度強く春歌ちゃんの手を握り締めてからぱっと手を放した。
「折角誘ってくれたのにごめんね。みんないいイブを!」
移動教室の途中で声をかけられたから、急がなければ遅刻してしまう。そんな気持ちも相俟って、ちょっとばかり残念そうな雰囲気を漂わすAクラスの面々をぐるりと見回してから、ひらりと片手をあげた。
とりあえず友千香ちゃんと聖川君の仕方ない、という目線はいいとして春歌ちゃんと一十木君と四ノ宮君の捨てられた子犬ばりの視線が居た堪れなくて仕方ないのだが。そんな目をされても無理なものは無理なんだよ・・・!よりチクチクと刺す罪悪感が増しながらも、私はさっと踵を返してその場を去った。
そりゃぁ、友人とクリスマスとかあんまりしたこともないし、そもそもクリスマスらしいクリスマスなんてしたことはないから興味はあるけれど。仕方ない、バイトはすでにいれてしまっているのだから。
でかける前にお菓子か何かでも差し入れてあげようか。なんか地獄絵図になりそうな予感がするし。どこぞの誰かさんのせいで。そんなことをつらつら考えながら、廊下をパタパタと小走りに抜けていった。
何もないのもどうかと思って書いたけれど、あれだ。部分だけになってしまって申し訳ない。
しかもイブ当日にイブ前の話ってなんの意味が。あと夢主バイトかい。みたいな。
てかこの日は学園でイベントがあるとは思うんだけど、まぁあえてそこはスルーみたいな。
稼ぎ時は稼ぎ時ですからねー。強制参加でないのならばこっちを優先させるでしょう傍観主は。
まぁオチとしてはみんなでバイトしてる夢主を迎えにいったりとかして和気藹々エンドとかで。
夢主のバイトが店頭でケーキの売り子とかでなんかのコスプレしてたりとか。
まだ残ってるケーキを財閥二人が競うように全部お買い上げとか。
ラストにサンタクロースが登場してなんかやらかしていくとか。そんなオチとかですかね?
書く余力がないので前フリだけで終わる不甲斐なさ。できればサンタクロースは書きたいです。(迎えにきたシーンじゃないんだ?!)シリアスでもギャグでもいけるかなって!
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