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「一人ぼっちの双子」

知っていたはずだ。知っていたはずなのだ。私はこの未来を知っていた。覚えていなかっただとか、それは遠い過去の話だったのだとか、それが免罪符になるのかは知らない。繰り返し繰り返し。記憶が摩耗していくほどに、けれど確かな過去として在り続けるその遠すぎる昔を。仕方がないと言えるだろうか。しょうがないと、言ってもいいのだろうか。それでも。それでも私は、こうなる未来を確かに知っていたというのに。もっとちゃんと覚えていたら。あるいは、もっと早くに、繰り返す前に、この世界にきていたのなら。
 あの子を、一人ぼっちにさせずに、済んだだろうか。





 君から闘う術を奪ったのは、君を守りたかったからだ。
 君から戦いを遠ざけたのは、君に生きていてほしかったからだ。
 それはオレのエゴだった。どうしようもないオレの弱さで、甘えで、恐怖だった。
 大切な人は皆いなくなってしまって、残った大切な人は片手の指に余るほど。それだっていつまで守り切れるかわからない。いつ失ってしまうのかわからない。それでも、君だけはどうしても失いたくなかったから置いてきたのに。
 それなのに、君までオレを置いて逝ってしまうの?


☆☆


 私がもっと強ければ、私が「私」でさえなければ、きっと君を一人ぼっちになんかしなかったのに。


☆☆☆

 オレがもっと強ければ、「ボク」がお父さんのように強ければ、きっと君を最期まで守ってあげられたのに。


☆☆☆☆


 ごめんね、悟飯。


☆☆☆☆☆


 ごめんね、透子。


☆☆☆☆☆☆


「悟飯」
「透子」


☆☆☆☆☆☆☆


 
「「だいすき!」」









DBで未来編のネタもあったりするよ!的なお話です。
孫家双子の共依存の集大成は未来編にあると思う。
悟空さが心臓病で死んで戦士が皆死んでしまった絶望の未来で、傍観主の位置がどうくるかというとこうくるかなーという・・・。
断片ネタですけども、こういう感じの妄想もしつつあります。テヘペロ。






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