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「四月、世の中の不条理を嘆いたリグレットその2」

なんとなく、アニメ二期沿いで傍観主を絡ませたら~で、入学式の司会進行をやる羽目になった傍観主を書きましたが、あの時の傍観主の恰好ってきっとスーツ姿なんだよなぁと想像してました。
入学式ですからフォーマルでいかないとね!きっと入学式に出る羽目になって慌ててスーツを買いに走った傍観主がいるはずです。髪はもちろんアップでまとめてます。もう学生じゃなくて社会人ですからね。髪型は邪魔にならないようにシニヨンとか中に入れ込む系のまとめ髪とかが多いんだろうなぁ。根が真面目っ子なので、そこらの恰好はキチっと系でまとめてそうです。あと単純に色々髪型やるのがめんど、げふん。大変なのでざっくりまとめて邪魔にならないやつで常日頃統一させてそうです。そして林檎ちゃんにもっとオシャレしなきゃだめよ!と怒られるんです。まぁのらりくらりと逃げてそうですけど。しゃれっ気出す暇があるならこのハードスケジュールをこなす時間をください。みたいな。
傍観主のスーツは何がいいかな!背が小さいのでパンツスタイルはあんまり似合わないと思うんですよね。動きやすさでいえばパンツが一番だとは思うんですけど・・・だからあんまりタイトすぎるスカートも動きにくいという点で却下。多少余裕をもたせたマーメイドライン系のスカートとかプリーツが入ったのとか、そのあたりが動きやすさではいいかなぁって。靴はもちろんローヒールパンプス。いやだから、ハイヒールとか動きにくいんですよ。こんなので踊れるアイドルまじ尊敬するね!な勢いで地味系というか、目立たない普通のフォーマルで出てそうです。そしてもちろん林檎ちゃんに「地味すぎる!!」って怒られる。「いやでも色々対応していくこと考えるとやっぱり比較的動きやすいのになるんですよ。だからそのハイヒールは無理です足痛いです絶対挫きますよ!」「せっかくの入学式なのよ華々しい舞台なのよそんなこと言ってたら透子ちゃんこれからも絶対履かないでしょ!?」「主役は生徒なんで脇役は目立たなくていいと思います。あ、じゃぁ私これからまだ打ち合わせあるんで!せんせ、じゃなかった。月宮さんもお仕事がんばってくださーい」「月宮さんじゃなくて林檎ちゃん、ってあぁもう!逃げたわね!!」みたいな。舞台裏が楽しすぎて仕方ない。
アニメはもう本当、合間を縫った隙間小噺で裏方ネタをやりたいぐらいですよ。もうwwwプリンスとwww接触する気がwww皆無wwwwww
まぁ実際仕事始めちゃったらそんなのんびりしてられませんしね。学生時代とは違うんですよ、ホント。
癒し系だったにゃんこ様があんなことになってしまいましたし・・・傍観主の癒しは何処に。


というわけで続きから前回の続き、というよりも個人的なアニメ二話の裏方話。
シャイニーがヘリでこれから会議があるんで、とか言っていたその会議室を妄想してみました。
別ネタもコメントで頂きましたが、とりあえず真っ先に思い浮かんだ裏方事情をまず一筆。
傍観主は、ほんとこういうポジションがよく似合うというか、マジ自分こういう一方その頃で、みたいな話が好きなんですね。ただこれだと傍観主はにゃんこ=某王子の法則を知らない感じです。本編がどうなるかがわからないのであれですけど・・・まぁもしも、ここにいたら、というネタなので実際には関係ないんですけどね!




「遅い」

 眉間にくっと皺を寄せて組んだ腕を苛々と指で叩きながら、日向さんが円形に組まれた机の前で、どっしりと腰を下ろして呟く。その横で同じく資料を手持無沙汰にぺらぺらと捲りながら、月宮さんは頬杖をついてそうねぇ、と頷いた。

「まぁでも会議までまだ時間あるし?そう苛々しなくてもいいんじゃなーい?」
「この後の予定も詰まってんだよ。あの人の分もな。さっさと始められればそれに越したことはねぇ」
「そりゃそうだけど。でもまぁシャイニーのことだし、あれで時間は守る派だから大丈夫よ」
「自分の予定としてる時間は、な」

 そういって、気楽な月宮さんとは対照的に深いため息を吐いた日向さんに、苦労してるよなぁほんと、と思いながらお盆の上に乗せていた湯呑を置くと、今気が付いた、とばかりに彼が振り返る。

「中村?いつの間に来たんだ、お前」
「ついさっきですけど。よろしければお茶どうぞ。少しは落ち着きますよ」
「あぁ、悪いな」
「あぁん、透子ちゃん私にもお茶ちょうだーい」
「はいはい。只今」

 そういって、いらつく自分を押しとどめるように、熱い湯呑を鷲掴んでずず、とお茶を啜る日向さんを横目に、月宮さんの前にもお茶を置くとニッコリ笑顔でありがとう、と言われた。思わずこちらも笑顔でいえいえ、と答えるぐらいには素晴らしい笑顔だった。目の保養あざっす。

「んーでもシャイニーなにしてるのかしら?そろそろ来てもいい頃合いなのにねぇ」
「・・・そういえば、社長が新しくスカウトしてきた新人がいたな。そっちに行ってるのか?」
「えーと、確かどこぞの王子様っていう・・」
「あぁ、それこの人ですよね。愛島セシルさん。アグナパレスっていう砂漠の国からきた王族の方らしいですよ。今日の会議、この人のことも含めて色々マスターコースの今後を決めるんですよね?」

 そういって、月宮さんがぱらぱらと捲っていた資料を失敬して、ページを開けば顔写真付きで件の人物の資料が乗っている。ターコイズの瞳がきれいな、褐色の肌をした異人。例にもれずイケメンである。まぁ作成したの私含め数人の事務員なので大体把握してるんですけどね、この資料。一ノ瀬君たちのも作りましたもの。あと彼らにつく先輩のとか・・・いやー皆キャラ濃いから大変だなホント。

「へぇ、音楽の国、ねぇ。シャイニーったらどこで見つけてきたのかしら?」
「あの人のその辺の嗅覚はすごいものがあるからな・・・こいつも一筋縄じゃいかなそうだな」
「というよりも王族がアイドルやってていいんですかね?」

 国はいいのか?継承権とかが低いのか?こんな東の島国で芸能活動していいものなのか?純粋な疑問に首を傾げれば、二人は一瞬の沈黙の後、まぁ、なんとかなるんだろ、となんとも無責任且つ投げやりな回答をしてくださった。・・・まぁ、いまさらどうこう言ったってどうしようもないんだろうけども。あとまぁ、余所の国のことに首も突っ込めないしねぇ。心中複雑ながらも、マスターコースに入ってしまったからには仕方ない。本人、ひいては国も了承済みなのだろう、と納得することにして、私はお盆を抱えて腕時計を見下ろした。・・・そろそろか?

「ちょっと失礼」
「あら、どうしたの透子ちゃん?」

 一言断りをいれて、円卓状になっている机の上に置いてある資料一つ一つに重しをおいていく。全部に重しを置いた後、壁一面に面している窓の解放に手をつけた。カラカラと音をたてて窓をあけていくと、そよ風が入ってきてふわりと頬を撫でていく。うむ。いい風だ。いきなり窓を全開にし始めた私を訝しげに見やる二人を尻目に、私は空をつい、と見上げて、目を細めた。バラバラバラバラ、とプロペラ音が近づいてくる。

「え?やだ、なにこの音」
「まさか・・・」
「じゃぁ私はこれで。会議頑張ってくださいね」

 そう言い残して、そそくさと出口に近づいてそっとドアを開けて体を外に押し出す。戸惑う二人の声もなんのその。パタリ、とドアを閉じる刹那、僅かな隙間から大音量となるまで聞こえたプロペラ音と、会議室に差す影、そしてばさばさとブラインドを揺らす風量。舞い散る資料がないだけましだと思う、と思いながら、とう!とばかりに開いた窓から会議室に入る人影を見届けて、私はそっと扉を閉めた。
 うん。いきなりヘリコプターの手配しろって言ってくるからまた何かやらかすんだろうなって思ってたんだ。よかったね日向さん。今回は窓割れなかったよ!感謝してね!

「時間もぴったりだし・・・さすが早乙女社長」

 なんだかんだ、時間は守るんだよね・・・。入学式の場合は、予定外も予定という形だからある意味時間通りと言えなくもないし。まぁともかく、一体今度はどんな無茶ブリがされるのか。マスターコース含め、あまりこっちに負担がこないといいなぁ、と思いながら、恐らくは騒動になるだろう会議室を背に、私は自分の仕事場に戻っていった。いや私、ただの事務員なんで。上のことなぞ知りません!





 

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