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「私とあなたの失敗談」

まさかの傍観主が!?的な若干の裏要素有。
思いついた衝動でやってます。傍観主の喉元過ぎればなんとやらスキルが発動中。














 どうしてこんなことになっちゃったんだろう。
 悔いるように、疲れたように、諦めたように。幾度も繰り返した答えのない漠然とした問いを投げて、しかしその答えを明確に得る前に頭を振って消し去る。ずきずきと痛む腰と内股の筋肉に、日ごろの運動不足を嘆きつつ過度の疲労が溜まった体に鞭を打って体を動かせば、ぐちゃりと粘着質な音とぬるりとした濡れた感触が股間から伝わり、否応なしに顔を顰めた。気持ち悪い、と沈む気持ちをぐっと堪えて、やはり湿った下着に足を通す。本当は穿きたくないのだが、下着を履かないという選択肢などあるはずもないので、仕方ない。衣服だけは中途半端に脱がされただけだったので簡単に身支度を整えることができたが、その恰好が余計にみじめに感じた。
 涙も出てこないな、と心身ともに疲れ切った気持ちで、緩慢な頭を働かせてこの後の動きを考える。・・・とりあえず、偽装工作をしよう。うん。これはやばい。色々と。私の身もそうだが相手がまずい。なんかもう、本当、やってらんねー。
 諸々の波が過ぎると、次第に浮かび上がってくるのは投げやりな感情だ。怒りやら悲しみやらよりも、諦観の念が強く浮き出るのはもはや私の特性か。女として終わってるなと思いながら、横で寝る男をちらりと見やる。
 下半身はだらしなく。上半身はそこそこに。やはり着衣したまま寝乱れた様子の男は、すやすやとうなされることもなくむしろすっきりしたような顔で寝息をたてていて、私の神経をいささか逆撫でしたが、ここで冷静さを失えばより面倒くさいことに陥ると考えてぐっと押さえつけた。

「えーと・・まずはタオル用意して・・・あれ触るのやだなぁ・・・」

 とりあえず男の下半身の処理からせねばならないのだが、正直めっちゃ冷静な状態で萎えているとはいえ男のそれに触りたいとはあまり思わない。ていうか何が悲しゅうて事後処理をせねばならないのか。いやしかし、色々と誤魔化すには偽装工作はやむを得ないのだ、と自己暗示のごとく言い聞かせてのろのろと立ち上がる。さすがにこの状態で機敏な動きはできませんようわぁ股間の違和感半端ない。歩き方が可笑しくなりそう、と思いながら勝手知ったるなんとやら。風呂場からタオルを拝借しお湯で湿らせてから、再び寝ている男の元に戻り、深く息を吸った。
 オーケイ。これから、ミッションを開始します。
 とりあえず男を身ぎれいにしてから周囲を片づけて空気の入れ替え。水と二日酔いの薬をテーブルに置いて、簡単にメモでも置いとけばいつも通りの朝を迎えることだろう。よかった、事が終わった後気絶しなくて。したかったけどこっちが落ちる前に向こうが寝落ちしてくれてよかった。くっそこれだから酔っ払いは性質悪いんだよ。いや、今はその泥酔状態がありがたいんですけどね。夢オチで終わるかしてくれればいいなぁ、と思いながら黙々と作業をこなし、ついでに味噌汁も準備して(シジミの味噌汁って二日酔いにいいらしいけど、置いてないから豆腐の味噌汁にしとく。これでもそれなりに効果あるそうな)寝ている男の体に毛布を引っ掛ける。これも勝手知ったる他人の家だからこそできる芸当である。ばっさぁ、と男の体全体に毛布を被せて、鞄をひっつかむと私は足音もたてずに男の部屋を出た。
 鍵は適当に拝借して外からかけてポストに投入。まぁこれも別に不自然なことではないし。それらの一連の行動を終えてから、私はまだ深夜、早朝ともいえない薄暗い社員寮の廊下を、のろのろと動き出した。まぁ、人目に触れたところで同じ会社の人間が住む寮だし、何より私がこの人の部屋から出てくることはそんなに珍しいことではない。まぁ、どちらかというともう一人ほどいることが多いのだけれど、出てきたところで「またか」と思われることがほとんどであるだろう。そう考えるとまだマシなのかなぁ、と思いながら、いや全然マシじゃないよね、とため息を零した。なんていうか・・・完全に油断してたな・・・。
 自分の部屋についてから、そのまま座り込みたいのを我慢して浴室に直行する。熱いシャワーを出して、頭からひっかぶりながら、私はへたりと浴室の床に座り込んだ。

「・・・・・最悪な展開だ・・・」

 あぁ、明日どうやってこのことを誤魔化そうか。あの人の記憶はどこまではっきりとしているだろうか。シャワーのノズルから降り注ぐお湯に全身を濡らし、濡れそぼつ下半身を見下ろして、なかったことにはできるだろうか、と頭を悩ませる。一番後腐れのない解決法ってないものかなぁ。とりあえず、あの人の記憶が全部なければそれでいいのに、と涙も出てこない両目を覆って、深く項垂れた。


 酔った勢いでヤられるとか、ほんともう勘弁してくれよ。






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utprでまさかの酒の勢いでやっちゃった!?なお話。正確にいうと傍観主は素面なので酒の勢いでヤられただけですけど。お相手はご想像にお任せしますけど酒の勢いの辺りすでにある程度絞られるという。
なんていうか・・・あれですね。傍観主の精神がすでに死ぬか生きるかという経験のせいでというか、真っ最中はともかく過ぎてしまうと途端に冷静になっちゃうところが欠陥品な気がしてならない。とりあえずいかにやり過ごすかに重点を置き始めるという。恋愛感情?まだ多分微妙だよね。これから相手には頑張ってもらいたいですけどネタ的には泥酔しすぎてて半分ぐらい忘れてて「あれどうなったんだっけ昨夜?」状態だから傍観主が「ラッキー!」って思って有耶無耶にされてる感じを考えてます。あくまで妄想。思い出すとしたらしばらくたってからかなぁとかね。
裏ネタをもそもそ考えるのも好きですけど文章にするとそれを匂わすだけでも恥ずかしいですねダメージでかいやくっそwwww







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