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「透子ー!聞いて聞いて!私のクラスの担任超当たり!」
「んー?」
入学式を終え、それぞれの割り当てられた教室で担任となる教師から自己紹介やら今後の日程やら明日の授業のことだとか、まぁ諸々の説明をされて帰宅の時間になった頃、今日はすっかすかの鞄をもって疎らになった教室に、中学の同級生が飛び込んできて興奮気味に手足をじたばたとさせた。
それにきょとん、としながら小首を傾げて何が?と問い返す。私と同じ新入生たるクラスメイト達は、そんな私たちを尻目に部活見学やら学校探索やら、自由に動いて賑やかしい。その心地よいほどの雑音を聞き流しつつ、鞄をもって歩きだせば、友人はそれがね!と興奮気味に話し始めた。
「担任の先生が超!かっこよかったのー!色気ムンムンでとにかくめっちゃ顔整ってて!日向龍也みたいに超!おっとこまえ!しかも若くていい声してんの。もう入学初っ端からテンションあがりまくりで鼻血出るかと思った」
「鼻血て。入学初っ端からそんなことしてたら印象に残ってただろうね」
「確かに!ちっ。惜しいことしたわ・・・」
いやでも鼻血の子として覚えられるのは嫌だろ。普通に考えて。接触のチャンスを逃してしまった・・・!と悔やむ友人に、もうちょっといい印象でいこうよ、と宥めて昇降口で靴を履きかえる。真新しい上履きを脱いで、外履きの靴を入れ違えで中に押し込むと、同じように友人も靴を履きかえてうきうきと短めのスカートを翻す。
「でもねぇ、本当にかっこよかったんだよ。もう私明日からの学校が楽しみすぎる」
「学校に楽しみができて何よりだよ」
「えへへー。あ、透子のとこの担任はどうなの?当たり?」
「顔で言うなら普通だったよ。担任としていいかどうかはまだわからないなー」
「そっかー。そうそう、顔といえばね、うちのクラスさ、担任だけじゃなくて男子も結構顔いいのがいたんだよ」
「君は顔しか見てないのか」
「いや顔に目がいくって。おかげで女子とも意気投合できたんだから。ま、透子と離れたのは不満だけどー?」
そういって、そこだけが唯一不満だよ!とぷっくりと頬を膨らませる友人に、私も彼女がいてくれた方が幾分か気持ちが楽だったのになぁ、と思う。結構人見知りするタイプなんだよね、私。駐輪場に辿り着き、自転車に鍵を差し込みながら、まぁこれからおいおいと慣れていくさ、といえば、彼女は唇を尖らせる。
「でも、お昼は一緒に食べようね」
「それはなにを目当てにしてんの?」
「てへぺろ☆」
口で言いながら舌を出す友人に、まぁいいんだけど、と思いながら自転車にまたがる。・・あぁ、そういえば。
「担任の名前って?」
そんなにイケメンイケメン言われると気になるよね。故意的に見に行こうとは思わないが、目撃ぐらいはするだろうし。名前ぐらい知ってても罰は当たるまい。
そう思いつつ、ちょっとした好奇心で問いかければ、友人は少し視線をさまよわせて、えーと、と口を開く。
「原田。原田先生。下の名前は左之助なんだって。綺麗な顔して古風な名前だよね、今時さ!」
「原田左之助?・・・左之助なんて、ほんと今時珍しいね」
「ねー。なんだっけ。確かそういう名前の偉人いなかったっけ?」
「うーん・・・あ、あれじゃない?新撰組の。偉人っていうか、有名人?」
「あ、そっか、新撰組ね。本物の原田左之助もあれぐらいイケメンだったらいいのにねー。あ、ねぇねぇ透子。今日バイトもないんでしょ?早く終わったんだし、遊びに行こうよー!」
「うん。いいよ。どこいく?」
「カラオケ!キャラソンメドレーいくわよー!」
そういって自転車を漕ぐ友人の横に並びながら、きっとカラオケのラインナップはアニメやゲーム系の曲で埋まることだろう、と同類を見る眼差しでへらりと顔を崩した。
私も似たようなラインナップになるんだろうな、ということはよくわかっているので、ね。いやー類は友を呼ぶって、本当そうだよね!
よもや、そんな呑気なこと言ってられない状況になるとは、露ほどにも予想してはいなかったけれど。
もしも傍観主が早乙女学園にいかなくて別の学校に行ってたら。
で、その進学先を薄桜鬼SSLにしてみた。ちなみに普通に傍観主が第一志望に出してた学校ってことで。
そして安定の初期のキャラとの接触率の低さ。友人経由で存在を知りつつもきっと接触があるのは大分先になることでしょう。それが傍観主の醍醐味だぜ!
ちなみに傍観主は薄桜鬼は未プレイ設定。でも存在は知ってるしおおまかな内容とかキャラとかは把握してる。でもアニメとかゲームとかはしたことないしみたことない。二次知識しかない感じです。まんま桐林の状態です。
まぁそんな感じで和やかな生活になるかと。えぇ、シャイニーがいませんから!
でも世界観は一緒。なので普通にアイドルの日向先生も林檎ちゃんもHAYATO様もいる。だって「もしも傍観主が早乙女学園に行かなかったら」ってお話だもの。テレビの向こう側だけど。でも傍観主は一月に一ノ瀬氏とはちゃっかり接触イベント起こしてます。えぇ、あの神社イベントです。ただ進路が違っただけですからー。
そんなクロスオーバーもの。・・・この話は後に幕末にトリップする羽目になると思います。SSLかーらーのー幕末へ!
現代のキャラに記憶があるとすれば、傍観主を見つけた時点で傍観主への好感度マックスなんでしょうね・・・なんてぬるゲー。しかし傍観主は知らない!覚えてないんじゃないよ。まだ知らないんだよ!
むしろ最初からやたら接触を図ってくるイケメンに「なに?!なんなの!???」とびくびくしそうです。そんなフラグはいらんわー!みたいな。とか色々妄想しました。贔
屓キャラ?好きなキャラは左之さんと土方さんだけど優遇されるのはぱっつぁんになりそう。何故かって?なんとなく!
てか最初友人の担任を土方さんにしようと思って、あの人公式で教頭設定だった、と思い出したので急きょ左之さんが友人の担任になりました。傍観主の担任?普通のモブキャラだよ!・・・多分、友人のところには古文の土方さんとか数学のぱっつぁんとかいくんでしょうけど、傍観主のとこには別の科目担当がくるんだよ。どこまでもすれ違う。そんな脇役なお話が大好きです。
あときっとうまいことルート変更できれば一ノ瀬さんルートが発生すると思います。えぇ、余談ですが。
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