斜め４５度ぐらいで。

強く優しく美しく。
　きらきら輝く、まるで花のように可憐なお姫様。
　綺麗で可愛いお姫様になりたくて、あの方のようになりたくて。憧れだった。羨ましくて、大好きで、それと同じぐらい、妬ましい。
　綺麗な花のプリンセス。なりたかった。でもわかってた。私がプリンセスにはなれないことぐらい。プリンセスとは生まれながらにして持ちえるもの。どれだけ望んでも、努力しても、決して叶わない夢物語。お姫様のようにはなれても、お姫様にはなれないことなんてわかってた。
　私には、到底手の届かない夢だと、理解していた。だけど憧れだけは止められなくて、あぁなりたいという思いだけは募っていって、お姫様になりたいなんて、馬鹿みたいな夢を描いてた。
　お姫様になれたら、あの人は少しでも私を見てくれたのかしら、なんて。ちょっとだけ、厚かましい気持ちもあったけど。
　でもわかってる。どんなに思いを寄せても、王子様にはお姫様がお似合いなの。どれだけ私に優しく微笑んでくれても、手を握ってくれても、隣にいるのはお姫様で、最後に選ぶのも彼女だけ。
　身分違いの恋だった。それでももしかしたら、なんて思ったこともある。でももうダメね。貴方の隣はあの人のもので、あの人の隣も貴方のもの。
　苦しくないっていったら嘘になる。辛くないなんて口が裂けても言えない。恨まないとも、憎まないとも、言えないぐらい醜い私。こんな私じゃ、お姫様になってなれっこないね。
　だけど、だけどね。本当に、心の底から思ったの。花のように可憐で美しいお姫様と、それを支える穏やかなお日様のような王子様。隣り合う姿が、本当に本当に、とっても素敵で、見ているだけで幸せになれた。
　だから、羨ましがるのはもうお終い。私はプリンセスにはなれないけれど、プリンセスのように、強くて優しくて美しい、そんな人になるの。それが、それだけが、私に許された最後の夢。


　だから、最後に願ってみるの。
　今度生まれるその時は、この夢を、諦めないで貫き通すって。
　本当のプリンセスにはなれないけれど、私は、私のプリンセスを、目指して生きていくの。


　花のようなプリンセス。あなたのように、私はなりたい。

Goプリネタ？
カナはる書きたいというか読みたいというかめっちゃ見たいと思ってるけどやっぱり少ないから・・・かといって私完全に二次が書けないというかうまいことキャラのまま書くことができないので、やっぱり夢要素を取り入れてみる。
はるはるに前世があってそれベースにプリンセスになる夢を追いかけるはるちゃんとカナタ王子なら・・・ワンチャン！？とか思ったけどそれちゃうくね？という。
あ、でもベースははるちゃんなのでプリンセスになりたいという夢を健気に追いかける女の子なのは確定です。ただ違うのはちょっと現実というかもあるので「プリンセスになりたい」というよりも「プリンセスのような人になりたい」というニュアンスで追いかける方向ですかね？
はるちゃんの前世？多分村人A的な少女です。王子様はカナタ王子ベースですよね。お姫様はまぁ普通に可憐なお姫様で。よくある村娘が見初められて～なお伽噺に近いようで王子様はちゃんとお姫様とくっつくっていうそんな前世もち。村娘視点で描かれるからあれだけどお姫様視点で描かれればちゃんと王道ストーリー的な奴ですようん。
というのを踏まえてカナタ王子との間を考えたらあら不思議。はるちゃんがカナタ王子を完全に尊敬すべき憧れの人にしちゃって「恋をしても叶わない遠い人」ポジションに置いちゃうんですけどどうしてこうなった。逆にカナタ王子がはるちゃんに思いを寄せて四苦八苦するんですけどどうしてこうなった。女の子は愛されてなんぼ精神だからですね知ってた！
だれかカナはるください・・・。普通に初々しいカナはるください・・・。
これベースでプリキュア構築したらどうなるかな・・流れは変わらないけどカナタ王子に対するスタンスが変わるぐらい、か・・・？うーん。まぁとりあえず妄想だけしておきます！