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「夢の通い路」

 長い長い夢を見ていた。人の一生分の夢。生まれてから死ぬまでの、一日一日を数えてあっという間に過ぎ去っていくような、そんな夢だった。
 夢の終わりは一人の人間の死。言いたいことだけ言って、笑って、未練を残して、心配を浮かべて、そうして終わったなんとも言い難い最期。どうせなら満足して死ねばいいのに、到底満足できる代物じゃねぇから性質が悪い。だってしょうがない。死んだのは俺で、俺は夢の中で、でもそこは現実で、そして俺は、その先を知っていたのだから。自分が死んだ後の家族の先を、多少なりとも知っていたのだから。だからどうしても、未練が残って仕方なかった。生きたかった。夢の中なのに。生きなければならなかった。夢だからこそ。


 そんな夢の続きを、神は俺に見せようというのか。


「上等じゃねぇか」

 眼前に広がるのは広い広い大海原。蒼い海は母の懐。多くの島と船が息づく世界の総て。
 鼻腔を刺激するのは慣れ親しんだ潮の匂い。カモメの鳴き声、波の音。肌を打つ潮風すら懐かしい。懐かしい?可笑しな話だ。あれは夢のはずなのに。いや、違うか。くくっと喉を震わせて、海原を見つめた。きらきら光水面の、なんと美しいことか。

「俺は、俺が望んだ未来を手に入れてやる」

 原作改変?大いに結構。どんな犠牲でも払ってやるさ。たとえそれでもう一度自分が死んだとしても、家族を守れるならば本望だ。背筋を伸ばして、海の向こうに笑みを向ける。にやりと吊り上げた口角で、低く呟いた。

「待ってろよ、エース。親父」

 助けてみせる。守ってみせる。世界の強制力も万の軍も関係ない。一度消えたこの命。再び返り咲いたのならば、満足いくように使ってやるさ。

「さぁてと、んじゃま行くかな」

 時代のうねりの、只中へ!





―――――
ふと思いついたサッチ成り代わりのようなそうでないようなそんなお話。
設定としては、夢主が気づいたら赤ん坊になっててそれが未来の四番隊隊長で、まぁなんだかんだであの事件があってご臨終。したら自分は事故に遭ってて意識不明の状態で、とりあえず退院して日常生活に戻ってる。夢主はワンピ知ってるので夢だろうなぁと思いつつもどこかで夢じゃないと思ってて、それでまあ過ごしてたら今度は普通にトリップしちゃって、それが時期的に戦争直前ぐらいだったので、助けいかんと!という感じで戦争に乱入して原作改変。ただし夢主は誰にも自分がサッチだとは言わない。何故ならサッチは死んで、今いる自分はある意味別人の人間だから。サッチは死んだ。これは紛れもない事実。
というわけで元サッチな夢主が原作改変をして、そのまま白髭から逃亡して、白髭が「あいつなんか他人の気がしねぇ!!」とばかりに追いかける。そんな世界を又に駆けた追いかけっこをしちゃうようなお話。
メインは追いかけっこです。原作改変は趣味です!最終的に捕まってみんなべったりすればいいんじゃないかと思いますはい。

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