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なんだかなー。

投稿にエラーがかかったせいでまたしてもレスがおじゃんになった桐林です。
打ちひしがれた心はプリンスさまの新曲視聴で慰めてもらってます。とりあえずストロべリってるいかがわしい二人組の曲が視聴部分だけでいうならものすご好みなんですけど。え、欲しい。くっそなんかジャ○ーズにありそうな歌だな好き!とりあえずプリンス様たちの曲は一通り買い揃えるべきかと悩んでます。お金ないよー・・・。
さておきレスの件ですが、あまりにも不可抗力すぎてまぁいっか、となってます。うん。またのんびりレスしますよ。
これが明らかに自分のミスでおじゃんになると「こんちくしょう!!」ってなりますが(間違って閉じるボタン押したりね)普通に投稿エラーになると、あぁ、うん。って感じになりました。人間諦めって肝心。


さておき、ふと「終焉」について反応くださった方が介入小噺書いてくださる的な発言をしたのを目撃してうきうきしてます。え、まじで?ちょ、普通に期待してますよ(ニコニコ
でもこの状況でどう介入してくださるのか。正直、あの子らどっちも主人公のようで全然主人公体質じゃないから心中ルートしか見えてこないwwwいや本当、あの絶望空間であのオチになると、努力・友情・青春の勢いで主人公してくれるような行動力がないと、二人ともあぼんしちゃいそうなんですけどwwww
マジもう、ほんとあの子ら困った子たちだwww死にたくない言いながら割とさくっとそっちの道選ぶから困ったものだwww二人手を取り合ってあぼんルートでもそれはそれで精神的救いになるのならありかなーと思ってます。いや生き残ってほのぼの幸せが一番ですけどね。

まぁそれでふと思いついたというか、傍観主も跳躍主も二人とも心安らかでいられるとしたらきっと月聖杯でNPCとしていることだなーと思いました。
傍観主と跳躍主が月海原学園でNPCな生徒役して聖杯戦争を完全傍観しながら、なんかイベント係になってたら面白くね?と思いました。戦争に参加しなくていいし、まぁ人が少なくなっていくのはあれだけど、NPCだから気持ち的には楽だろうし。最終的に消えるとしても、闘いの果てに、というよりも穏やかに崩壊する世界で消えていけそうです。あ、跳躍主は今回ばかりは男装じゃなくてちゃんと女子制服着用で!着用で!!!
あの茶色い制服に黒ハイソで!髪型はサイドテールとかいかがでしょうか!!割とミニスカでおなしゃす!!私跳躍主ろ女子制服姿できゃっきゃうふふしたいです!!!
傍観主は安定の優等生スタイルで。眼鏡に三つ編み黒タイツがえくすとら仕様です。スカート丈はやや長めで。
傍観主と跳躍主はタイガーみたいに特定イベント起こすNPC役なんですよ!!イベントこなしたらアイテムくれる的な。基本出没地点は図書館(本好き跳躍主)と家庭科室(料理人傍観主)とか。あとは普通に廊下で話してたり教室でだべってたりしてそう。「変なことになりましたな」「全くですな」「まぁ参加しなくていい分気持ち的には楽?」「闘わないっていいよねー」
跳躍主ならどんなイベントがいいかなぁ。図書の本捜索イベントとか?借りたい本があるんだけど、なんか期限過ぎてても返してもらえてないみたいでさぁ。ちょっと犯人捜してくれね?みたいな。んでその本が、対戦者のサーヴァント情報があったりする資料系とかで、お礼にそれ先に貸してあげるよ、とか。
傍観主は料理イベントかな。材料が足りなくて、とかでそれを持ってきてくれると回復系アイテムくれたり、守護系アイテムくれたり。どっちも定期的に起こすイベントとか。割と有効活用されるNPCポジっぽい。
まぁ本人たちにイベント起こしてる意識はなくてなんが流れ上そうなってるわけだが。
あと言峰神父と跳躍主が相性悪そうというかよく絡まれてそうだよね(笑)NPCなのに(笑)ちょっと特殊系NPCになっちゃった跳躍主と傍観主で、さりげなくザビ子またはザビ男のフォローそながらクリアを目指す、と。
そんなNPCモブな二人も、楽しそうだなぁ。うふふ。










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「泣いて欲しいと、我儘を言った」

 心臓を貫かれたキャスターが地に倒れる。彼女の名前を叫びながら、倒れたキャスターに駆け寄り抱き上げれば、胸元を真っ赤に染め上げたキャスターは口元から鮮血を滴らせながらも、微笑を浮かべた。

「ご主人様・・・申し訳ありません・・・不覚をとっちゃいました・・・」
「キャスター、キャスター・・・キャスター・・・!」

 なんの意味もないとわかっていても、止まることを知らないかのように、キャスターの青い着物を黒く染めていく胸元を片手で抑え、きゅっと唇を噛みしめる。じわじわと染み出す血液は、私の手のひらを赤く染めて尚まだ止まらない。あぁ。あぁ。唇を震わせながら、キャスターの血がべっとりとついた手で、制服のポケットを探る。制服にも彼女の千がついたが、そんなものは最早気にもならなかった。おぼつかない手つきで端末を取り出すと、キャスターのぐったりと力のない頭を膝において、カチカチと震える指先でなんとか回復系のコードキャストを呼び出すと彼女にふりかける。少しだけ、呼吸が楽になったかのようにふっと息を吐いたキャスターの頭を再度抱きかかえ、その血の気の失せた頬を血のついていない手の甲でゆっくりと撫でる。薄らと目をあけたキャスターが、少しだけ泣きそうに眉を下げた。

「ごしゅじんさま・・・」
「キャスター・・ごめ、ごめん、ごめんねぇ・・・!キャスター・キャスター・・・っ」
「いいんです、よ・・・ご主人様・・・ご主人様は何も、わるく、ないですから・・・えへへ、ご主人様のひざまくらなんて、役得ですよぉ」
「っきゃすたぁ・・・」

 あぁでも、まもりきれなくて、ごめんなさい。そういって、ゆっくりと重たげに手をあげて、キャスターはまるで何かを拭うように目じりに触れてくる。そこに、涙は存在していないのに。ぐっと言葉に詰まって、キャスターの手を握った。強く、強く握りしめて、ちがうよ、と小さく、呟いた。謝るのは私の方だ。悪いのは私だ。あの時、あの瞬間。迷ってしまった、私の、せいだ。
 

「透子」

 正面から声がかけられる。びくりと肩を跳ねさせて、キャスターから顔をあげて前をみれば、対戦相手・・・今まさに勝利を迎え、また私を負かした少女が、きつく眉を寄せて佇んでいた。その横で、赤い槍を持った男も並び立ち、なんとも読み切れない顔をしてこちらを見下ろしている。
 
 その二人を見上げて、言葉を投げかける前に、私と彼女たちを隔てるように、赤い格子状の壁が瞬く間に形成された。敗者と勝者を分ける壁。幾度か私自身も見てきた、この無慈悲な壁の出現に、私は恐怖とも安堵とも取れない奇妙な心地で、キャスターの手を握りなおした。今までは、私が彼女のように、立ってこの壁の向こう側を見つめていた。けれど今は真逆だ。私は地面に膝をつき、敗者となって勝者を見上げている。私に負けた人たちもこんな気持ちだったのだろうか。そう思いながら、険しい顔をしている彼女――遠坂凛を見つめ、ぎこちなく口元を歪めて見せた。
 瞬間、凛の目がカッと見開き、激昂したかのように赤い壁を殴りつけた。ダァン、と、その細い手からは予想外の大きな音が響いて反射的に肩を跳ねさせる。凛のサーヴァント・・・ランサーもまた、驚いたように凛を見つめていたが、キャスターは煩わしげに眉を寄せただけだった。

「あんた、最後、手を抜いたでしょう・・・!」
「・・ぁ」
「ふざけんじゃないわよ!!あんた今までどんな覚悟でこの戦争を闘ってきたの!?生き残りたいって、死にたくないって、その程度のものだったの!?」
「凛・・・私は」
「最っ高に不愉快だわ!!侮辱よ、これは!私の覚悟も、今まで闘ってきた相手のことも、全部馬鹿にする行動だって、あんたわかって・・・!」
「うっさいですよ、痴女」

 爛々と怒りに目をぎらつかせて、唾を吐く勢いで激昂する凛に、返す言葉もなくて口を閉ざしていると、鬱陶しい、という様子を隠しもしないで、ややかすれ気味の声が割って入った。驚いて下を見れば、データの分解を進める黒い痣が浮かんだキャスターがよろよろと上体を起こして、じろり、と憤怒に顔を真っ赤にしている凛を睨みつけた。

「誰が痴女よ、誰が!!」
「ご主人様の体触りまくった人が何を言うんですか。公然わいせつ罪でペナルティでも受けてくれればよかったのに・・・てか、人がご主人様の膝枕で極楽天国気分を味わってるときにぎゃぁぎゃぁ喚くのやめてくれません?」
「なっ。あ、あれは事故でしょ!?って、そうじゃなくて!」
「あーはいはい。全く、最期の時間ぐらいもっと穏やかにできないんですかねぇ?ねぇ、ご主人様」
「えっと・・・キャスター・・・?」

 あれ、さっきまで結構ぐったりしてたんだけど、何故にそんなに元気?軽やかな口調で凛をあしらうキャスターに戸惑うように目線を向ければ、さきほどの回復で割と元気になったんですよぉ、ときゃぴ、とした口調で言った。あ、そうなんですか・・・いやいいことだけども、あれなんか違うような。

「まぁでも心臓の穴は塞がりきってないんで、きついっちゃきついんですけど。一張羅が台無しです」
「うん・・・?」

 そういう問題じゃないよね・・・?と、言いたいけれど、胸元を抑えてやや苦しげに眉を潜めたキャスターにぐっと言葉を飲み込み、その手に手を重ねた。キャスターは、少しばかり目を丸くて、それから穏やかに瞳を細めて私の手を握り返してくる。

「――ご主人様が躊躇った理由なんて、一つっきゃないに決まってるでしょうが」
「っ」
「そりゃ、私よりもこんなあばずれを優先しちゃうなんてご主人様ひどい!てなもんですけど、でもまぁ、ご主人様最初っから言ってくれていましたし?私もまぁそういうこともあるかなーって納得しちゃってるんで、そんなことはどうでもいいんですよぉ。だからご主人様、そんな顔しないでください」
「キャスター・・・」

 壁の向こう側の凛に、はん、と鼻で笑いながら、私に向かって愛しげの頭を撫でてきたキャスターに言葉に詰まる。
 ご主人様ちょう可愛い、とうっとりと囁いたキャスターは、まるで聖母のようにほほえみを浮かべて、凛を再び見上げた。

「友を殺したくないって気持ちをもって何が悪いんです?」
「そんなの!この戦争に参加した瞬間から、敵同士だなんてわかりきったことのはずよ」
「だから?人の感情がそんな理屈でどうにかなるとでも?大体、今まで闘ってきた相手の気持ちだとか、あんたの気持ちとか、どーでもいいんですよそんなの。大事なのはご主人様の気持ちで心で思いで考えであって、別に死んだ人間のあれやこれやなくっそ重たい上になんの足しにもならない感情論なんて糞食らえ。ご主人様はあんたを殺したくなかった。それが全てで全部で事実で結果。ご主人様まじ優しい超天使。さっすが私のご主人様!」
「・・・私は!」
「手加減抜きで戦って勝敗を決めたかったのはあんたの言い分。あんたを殺したくなかったのはご主人様の言い分。相容れないにしても、ご主人様を怒鳴りつけるのはこの良妻が許しません」

 そこまで一息で言い切って、キャスターはくったりとこちらに身を預けてきた。肩に頭をのせて、だから、ご主人様は何も悪くないんですよ、と言ってくれる、その優しい声に、泣きそうになる。ぎゅう、とキャスターを抱きしめて、私は、唇をかみしめる凛を見上げて、ふっと力なく笑みを浮かべた。

「凛。ごめんね」
「っ」
「正々堂々と、全力で、闘う、つもりだったんだけど、でも、私、凛を、死なせたくないなって、思っちゃって」
「・・・」
「私自身、死にたくなんて、なかったけど、でも、・・・もしも凛が死んじゃったら、私、ダメになるんじゃないかなって、思って」
「透子、」
「今まで、闘ってきた人たちにも、悪いなぁって、思ってるんだよ?でも、でもねぇ・・・っ」

 鼻の奥がつんとして、目頭が熱くなる。それでも、涙は流さなかった。私は、泣くべきではない。いや、泣いたら、私は、きっと。

「ともだちを、ころすのは、たえられない、よ」
「・・・っ馬鹿!」

 死にたくない。消えたくない。黒いノイズはただただ恐怖対象で、消えていく感覚に体の震えは止まらない。心は喚き散らしたいほど荒んでいる。それを押し殺すように、泣き笑いの顔を浮かべると、凛はくしゃりと顔を歪めて、縋るように赤い壁に両手をついた。ランサーは、ひどく苦々しい顔をしていて、それがまた申し訳ないな、と眉を下げる。マスターの士気下げるようなこといってごめんね、ランサー。黒いノイズが、右足を消していく。スカートのすそも、キャスターを抱きしめる手の指先も。キャスター自身の体でさえ、黒いノイズは浸食して。私は、ぐっと唇を噛み締めて、何かに耐えるように震える凛に、そっと消えかかる手を伸ばした。壁に触れて、ぺとりて手のひらをつけて。

「凛」
「なに、よ」
「あのね、最期にね、一個だけ、我儘いってもいい?」
「我儘?」
「うん。だめ、かな?」

 あぁ、もう右目が見えなくなった。片目だけで見える凛は訝しげに眉を寄せて、突き放すように言ってみなさいよ、と了承の返事を返してくれた。凛は、ツンデレだなぁ。と思いながら、消えかかるキャスターを抱きなおしてこてりと首を傾げた。

「私がいなくなったら、泣いて欲しいな」
「え」
「ほら、私なんでここにいるのかとか全然わからないでしょ?もしかしたら、現実世界で私のために泣いてくれる人なんていないんじゃないかなって。ていうか、私を知る人間がいないっていうか・・・誰にも泣かれないのは、やっぱりちょっとさびしいから」

 本当は、笑って、とかいうところなのかもしれないけど。でも、どうせなら、私を惜しんで泣いて欲しいというのは、ひどい我儘なのかもしれない。でも泣くということは、それだけ思ってくれたことの証でもあるかと思うから。それに、凛ってば言わなきゃ泣いてくれないだろうし。まぁ強要するようであれですが、できたらでいいんで!

「凛なら、泣いた後に笑えるだろうし。・・・凛、ありがとう。大好き。ラニにも伝え・・られたらでいいよ?」
「ご主人様、私は?!」
「もちろん、大好きだよ。大好き、キャスター」
「みこーん!私もご主人様を愛してますーーー!!」

 そういって、ぎゅう、と首に被りつくように抱きつくキャスターも、着物の下の腕はもうない。その着物も、最早青い部分なてないくらいに真っ黒になって。私も、きっと同じことになっているのだろうな、と思いながら、霞んできた左目で凛を見つめ、唇を動かした。



ばいばい。



 凛が、こちらに向かって手を伸ばしたようにも見えたが、すべてが真っ黒に染まった今では、それが幻だったのか現実であったのか、私に知るすべはなかった。






BAD END

〔つっづきから!〕

「家族仲が微妙です」

 姉は、なんというか。一般的に言えば引きこもりである。いや私も大概引きこもり気質だが、姉はその上を行く引きこもりで、基本的に家の外へと出ることがない。まぁまだ大学生という学生の身分なので、外に出る機会はあろうが、これで就職できなかったら引きこもりニート路線一直線じゃなかろうか。・・・まぁ、本人の進路なのでやいのやいの言われたくないだろうし、説教染みたことも嫌だろうから、あんまり強く言えないのだが・・・。でもあんまり言わな過ぎてもどうかと思うので、ちょいちょい声かけぐらいは試みている。どうも、姉は昔から私や両親をあまり好きではないらしく、壁があるとでも言おうか。あんまり関わろうとしてこないのだ。両親もそんな姉に手を焼いているようで、色々口やかましく言ったりもしているし、コミュニケーションを取ろうともしているが・・・まぁ、あんまりうまくいってないみたいだ。
 
 ここ最近というか、姉が高校入学した当たりから、ほぼ冷戦にも近い様子だし。
 なんてか、ぎこちないんだよね。よそよそしいというか、嫌いじゃないんだけど、でもちょっと・・みたいな、この微妙な空気感。一緒の部屋にいても、まるでいたたまれない、とばかりに即行で自室に戻る姉に、父や母がため息を零すのを何度みたことか。これでも仲を取り持とうと頑張ったけども、私に対しても同じような態度なので、結構きついものがある。
 一体、姉の何がそこまで頑なにさせるのか。そりゃ、私だって転生してこれが今生の両親だと言われても、微妙な気持ちにはなる。けれども、まぁ正直何回それ経験したことか。それでも親は親だ。私には確かに別の両親がいる。「私」の親は、あの人たちだけだ。できるならば会いたい。また、一緒に過ごしたい。
 認められない気持ちは、何回転生してもトリップしても、そのまま残っているけれど。それでも、それは、「愛さない」理由にはならなかった。だって、彼らは確かに、「私」を愛してくれているのだから。
 姉さんも、愛されてるって、認めてくれたらいいのになぁ。そしたら、もうちょい楽になれるんじゃないかと思いつつ、部屋に引きこもったままの姉の分の食事をテーブルに並べる。
 ちなみに、両親は単身赴任で不在だ。父の移動に歯はがくっつく形で、私と姉を残したのは一重にタイミングが悪かったというほかない。だって普通に地元の高校に受かった直後に移動決まるとか。一緒に行くという選択肢もあったが、再度受験する気力はなかったので潔く残る決断をした。まぁ生活資金は送られてきてるし、週末には父も母も帰ってくる。現在は学生でも中身はあれな私とすでに大学生にもなっている姉なのだから、置いていくことにもそんなに心配はなかったのだろう。家のことも、私に任せろと胸を張って言えたし。
 そんなこんなで家事全般をこなしつつ、晩御飯の準備を終えたところで姉に声をかけようと二階に顔を向けた瞬間、異常なまでの魔力の高まりを感じて目を見開いた。
 高密度の魔力が、一か所に集まっていく。・・・・しかも、これ、姉さんの部屋・・・?え、ちょ!!

「姉さん・・!?」

 一体、何が起きたっていうんだ?!






〔つっづきから!〕

色々ネタが。

最近!冬ちゃんにも!逆ハー主を傍観系というか逆ハー希望を叩き潰してやろうぜ!的なネタが増えてきていて、昨今のブームを感じます。わたくし、モブ系冬ちゃんが夢小説と何が違うのか、正直よくわからないの・・・。
名前変換ができないだけ?オリキャラに名前がないだけ?でも夢小説でもデフォ名が◎◎とか☆とか記号の場合もあるよね?・・・まぁ同じ括りだろうなぁ、と思いながら読んでます。楽しいからよし。
ふむ、多分これ系のネタなら前小噺の冬ちゃんもどきの鱒を姉にしたら可能だと。傍観主にれーじゅが出たよ!じゃなくてお姉ちゃんにれーじゅがでたよ!ってやつ。
次こっちのネタで小話書いてみます。需要?はて。私は私の道を行く!!でもとりあえず鯖の希望募ってみようか。

①出戻り系赤弓(≠紅茶。記憶はない。けど記録はある。しかしきっとおぼろげ)
②青い兄貴(傍観主に気づかなければヤンデレにはならないかも)
③アサシン先生(傍観主に以下略)
④三人一緒でもいいじゃなーい?
⑤他の面子がいいな!

とか?他の面子だとキャス狐とかでもいいかなって思ってます。女子が女子鯖を呼ぶことが少ないのでそういう方向でもいいなぁ。女子鯖と戯れたい。ライダーの姉貴でもいいよね!暴君も好き!あとマジイレギュラー狙うなら白龍とかね。オリキャラはさすがにあれなので、某亀さまとかは無しの方向で・・・というか彼が傍観主以外に召喚できるとは思えない。

あとはお姉ちゃんのキャラが故意的逆ハー狙いから、天然逆ハー気質か、最初は天然だけど目的が手段に成り代わっちゃった系かの三パターンが考えられるよ!
まぁ、どのパターン選んでも傍観主は傍観してるだけなので直接的に関わりはしない。はずなのに漂う不穏な気配。それがうろぶちクオリティ!


ちなみに逆ハー狙い系がえくすとら!に参戦バージョンも考えてみた。
これは最初の傍観主inえくすとらとは別物。
逆ハーさんの鯖は紅茶。逆ハーさんは一応ザビ子ポジな感じで、私が主人公よね!となってる。まぁ間違いじゃない。ルート的にはきっとザビ子のルート。でも夢と現実をわかってない感じ。自分が読んできた夢小説とか冬ちゃんネタと同一視してる系だと思われ。
傍観主は、やっぱり気が付いたらなんか学生してた。え?どゆこと?と思いながら過ごしてる。普通の学校だと思ってる。それでもろ私服の凛ちゃんやラニを見かけたりして、というかもう授業始まるのにどこ行くの?!と慌てて声をかけたりする。「授業でないの?」「え?」みたいな。不良なのかなー私服だし・・・いやでもほら、学生なんて一瞬なんだから満喫しようぜ!的なことを言って、凛ちゃんたちを授業に参加させたりとか。・・・凛ちゃんもラニも多分普通の学生生活とかしてないだろうから、貴重な体験よね、しょうがないから付き合ってあげる!みたいな感じで。あとは憧憬、かな。レジスタンスと錬金術師とか、絶対普通の生活してねぇべ?
まぁそんな感じで図らずともヒロインズとのフラグを立てる傍観主。割と普通に仲良し。まるで、普通の学生のように。凛ちゃんとラニは傍観主がNPCなのかプレイヤーなのか測りかねてる。プレイヤーにしても、思い出さずに予選落ちするならそれがいいと思ってる。予選落ちって、死なないよね?・・・多分死なないよね?はじき出されるだけだよね?そういうことにしておこう。
まぁそれで、予選結果が出る日になって、学校襲撃。荒れ狂う学校。傍観主混乱。普通の学校じゃないの!?慌てて凛ちゃんとラニに声をかけて逃げる。というか逃げてる最中にどっちかと会って早く逃げないと危ないよ!っていう。でも凛ちゃんたちは逃げないで、傍観主に逃げるように言う。その方がきっといいって。
傍観主、今までの経験上なんとなくピンときて「あ。これなんか色々大変な感じになりそう」と悟る。なので、後ろ髪引かれながらも彼女たちの言に従って逃亡。のはずだったのに!!人形に見つかり追いかけられる。いやー!!めっちゃ追いかけてくるぅぅぅぅぅぅ!!!!なんで?!と必死に逃げてたらアリーナに迷い込んじゃったぜ☆になってなんだかんだ誘導されつつ選定の場に行っちゃって、わけもわからずドールでばとってピンチ?!になったらステンドグラスぱりーんで、キャス弧登場。多分一番魔力的相性がよさそうなので。和物繋がりでもある。性格的にも大丈夫だろ。
そのあと凛ちゃんとかにも再会して「なんでいるのよ!?」「私もわからないよ!てかどうなってるのこれ!?」と半泣き。・・・・・・・・女性陣と仲良しルートだねこれ!逆ハー主の方も凛ちゃんとかラニとかにも接触するよ。ただ、彼女たちの中でどれだけのものになるかはわからない。夢と現実を混同してる状態じゃ多分突き放されるかもしれないね。
傍観主としては自分のことで手一杯すぎてそんなこたぁどうでもいい。しかしなぜか凛ちゃんやラニといるとなにこいつ、みたいな目で見られるので、彼女がきたらそそくさと退場したり。
・・・案外他のマスターとも地味に予選中に接触して仲良くなってそうだよね。レオくんとか。「あれ、レオ君だ。こんにちは」「こんにちは」みたいな。・・・とりあえず円卓を餌付けしてもよかですか?
キャス狐とは相思相愛。仲良しこよし。でも、もしも凛ちゃんやラニと闘うことになったら、もしかしたら負けを選んじゃうかもしれない。死ぬってわかってる。死にたくない。生きていたい。でも、友達を殺すことも怖いよ。って。そうなったら、ごめんね。って。
逆ハー途中退場しそうだけど(何回戦目かで負けそう。そこでやっと現実に気づいたりとか)これ、多分傍観主も途中で敗退すると思う。てかしそう。それこそ凛ちゃんかラニ。あるいはレオとかと当たって負けそうだよね。負けを選びそうともいえるけど。・・・まぁそうなった場合は逆ハーが優勝してもいいかもね。したらループ突入とか。逆ハーの逆ハーな願いで。傍観主のSAN値マッハモード突入。なんでループしたし!!みたいな。逆ハーの知らないところで、傍観主も逆ハーを知らないっていう状態で、巻き込まれる不憫臭。
これは傍観主が優勝しないとループ解除できない感じかも。

「ワインと薔薇」

 流れるような動作で傾けられたワイングラスから、ばしゃり、と大きくはないが場を凍りつかせるには十分な水飛沫があがると、ぽたりと名残のようにワイングラスの口から雫が滴り落ちた。
 真っ白なテーブルクロスの上に赤い染みが点々と広がり、ぷんとした酒気の臭いが鼻をつく。
 誰もが、茫然と口を開けて呆けていた。言葉もなく、突然の暴挙に凍りつくほかできずに、ただ、事の中心地に視線が集まる。集まった視線の先で、ワイングラスを向いの人間に傾けたままの状態で、ひどく冷ややかな眼をした女性がいた。ぴしりと伸びた背筋。細い首筋にメリハリのついた体を真紅のドレスで着飾って、ドレスと同じ真っ赤に燃えるような赤い髪と瞳が、ひどく印象的な――薔薇のように、気高い女性。凛としたその立ち姿に、奪われた視線で食い入るように見つめていれば、彼女は冷ややかな眼で、くっと真っ赤なルージュの引かれた口角を吊り上げた。
 凍りついた瞳には不似合いな、苛烈な微笑み。顔が整っているからこそ、余計に迫力を増したその笑みに、ワインを引っ掛けられた男の顔がひきつった。

「ごめんあそばせ。大した実績も実力もない豚の口から、私の友人を侮辱するような言葉が聞こえたものですから、つい」
「な・・・っ!」
「あの子を貶すのでしたら、それ相応の実績や研究成果をあげてからにしてくださいませんこと?子供ではないのですから、お家自慢もほどほどにしてくださいませんと・・・あぁ。そうですわね。実力も知識もないのですから、自慢できることなどお家のことしかございませんわね。私ったら、うっかりしていましたわ」

 ふふ、と鈴を転がすような声を零してころころと笑う女性に、周囲が釣られたようにクスクスと笑いが零れる。さざなみのように広がるそれに、面と向かって貶された男は、茫然とした顔から一転して、ワインで顔面を濡らしたまま、赤黒く顔を変色させてわなわなと拳を震わせた。

「ソ、ソフィアリ学部長のご息女といえど、許されませんぞ!!その発言は我が家に対する侮辱だ!」
「あら・・・私、貴方を侮辱はいたしましたけど、貴方の家を侮辱した覚えはありませんわ?貴方自身に価値はありませんけど、貴方の家には価値がございますもの」
「~~~~っ!」
「とどのつまり―――家柄振りかざして踏ん反り返るしか能のない三流魔術師が、知ったかぶった顔しないでくれません?と、いうことが言いたいだけなので。それでは、失礼致しますわ」

 留めのように、にっこりと綺麗な微笑を見せつけるように浮かべて見せて、彼女は言葉もなくぱくぱくと口を魚のように開閉することしかできていない男に、なんの未練もない、とばかりに背中を見せた。ハイヒールの踵が、カツン、と硬質な音をたてて遠ざかっていく。その、迷いのないまっすぐな背筋に。ただ、誇りと、気高ささえ窺える、美しい姿に。
 思考すら奪われて、半ば無意識に、何も考えずにざわめく周囲を残して、その背中を追いかけた。その際、赤ワインに塗れた男が泡を吹いて喚いていたが、どうせ何もできはしないだろう、と冷ややかな眼でちらと一瞥だけして、当に広間から出て行ってしまった背中を追いかけた。
 足の長さか、それとも歩く速さの違いか。そう間をおかずに出たはずなのに、あの赤い背中が見当たらずに、内心で焦りを覚えて長い廊下を走る。きょろきょろと目を動かしながら、あの女性を探せば、すでに玄関のホールに辿り着いていたようで、階段の上から玄関に向かう背中を見つけ、慌てて階段を駆け下りた。
 その足音が聞こえたのか、彼女がゆっくりと後ろを振り返る。その燃えるような赤い瞳が、こちらをひたと見据えた瞬間、どくり、と心臓が大きな音をたてたのがわかった。

「あら・・・貴方は」
「ケ、ケイネス・エルメロイ・アーチボルトと申します。ソラウ嬢」
「そう・・貴方が。私に何か御用?」

 そういって、一瞬瞳を細めた彼女――ソラウ・ヌァザレ・ソフィアリ嬢は、頬の筋肉を動かして微笑を浮かべる。それは、あの広間で見せた苛烈な微笑とはまた違う、ひどく感情の籠らない微笑みで・・・・なぜか、そのことが無償に悲しくなった。

「いえ、その、先ほどは、我が家の名誉を守ってくださり、ありがとうございます」
「――あぁ。いいのよ、そんなの。別に、アーチボルトの家を守ったわけではないもの」
「え?ですが、」
「私が守ったのはトオコの・・・私の友人の名誉。いいえ。守ったわけでもないわ。ただ、許せなかっただけよ」
「トオコ・・・前、当主の」
「そうね。あなたの従妹になるのかしら?ふふ、私の自慢の友人よ」
「友人、ですか」

 呟くように相槌を打てば、その瞬間、穏やかに赤い瞳が細められる。その、いとおしげな顔に、とくとくと早くなる心臓をぎゅっと服の上から掴めば、彼女は遠い目をして口を開いた。

「そう、友人よ。私の、大切な、たった一人の・・・親友。だから、あんな三流魔術師に侮辱されるなんて我慢ならないわ」
「・・・トオコ様は、東洋の魔術師の聖戦で亡くなったと」
「えぇ。元々、戦争向きじゃなかったのよ。送り出した私が言えた義理じゃないでしょうけど・・・馬鹿ね。止めればよかったんだわ。ランサーと一緒に、ここに残って貰えばよかったの」

 そうすれば、亡くさずにすんだのに。そういって。悲しげに笑む人に、胸が締め付けられる。

「極東の島国で、聖杯戦争に負けて死んだことを、周りは馬鹿にしているけれど」
「・・・」
「あの子があの地で何をなそうとしていたのか、知りもしない様子は滑稽だわ。いずれ、それも日の目を見るでしょうけど・・・あの男が、最近頭角を現してきたようだし」
「あの男?」
「あの子、生徒に好かれてたのよ。本人はあまり自覚はないようだったけど。そうね、貴方も精々、生徒に好かれる教師になることね?――アーチボルトの次期当主殿」

 そういって、不意に表情を消して背中を向ける彼女に、引き留めようと口を開くが、きゅっと無理やりに唇を引き結んだ。あまりにも、最後の一言が、冷たくて。感情の籠らない、その声音は。前当主を・・・彼女が友人だと豪語するあの人を語る声音とは、あまりにかけ離れていて。彼女は、気づいていたのだろうか?アーチボルトの家の中でも、彼女の評価が落ちていることを。勝利を得られなかった彼女が侮蔑されていたこと。東洋の魔術師風情に遅れを取ったと、皮肉られていること――自分も、そう思っていたことを。
 あぁ、自分も、あの人の中では、ワインを引っ掛けられたあの男と同類だと思われているのだろうか?それが、たまらなく悲しくて、悔しくて、去っていく背中に追いすがることもできずに、じっと見つめるしかできずに、唇を噛む。

「トオコ・アーチボルト・・・」

 唯一人。薔薇のように気高いあの人の、柔らかな心を得た人。絶大なる信頼を親愛を、手にしていた女。
 どうしてこんなにも、あの人が気になるのかわからない。この鼓動打つ心臓の意味も、あの人の冷ややかな瞳にショックを受けた心中も。わからない。けれども。

「聖杯戦争・・・」

 当時、そこで、何が起こったのか。あの人がいう、トオコ・アーチボルトが為そうとしたことを、知れば。
 あの人に、もっと近づけるだろうか?
 拳を握りしめ、踵を返した。―――時計塔への入学を、早めた方がいいかもしれない。そうして、辿ろう。トオコ・エルメロイ・アーチボルトの・・・・私の従妹の、その軌跡を。





〔つっづきから!〕

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