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「黒歴史という名の毒杯です」

 内心の興奮を抑えながら、いつでも出ていけるように準備していた荷物を持って家を飛び出す。
 気配の消し方というよりも、そこは昔取った杵柄。某九代目当主の魔術を駆使して存在を薄く薄くして、気づかれない内に逃げ出した。すでにこの体を縛る契約はない。手の甲に浮かんだ忌々しいばかりの赤い刻印も、正直人の精神を削る元でしかなかったサーヴァントも、その全てを押し付けて、いや、向こうが望んだのだから献上して、これでようやく私は自由の身だ。代償として家族仲が微妙になったしかつてはそれなりに良好な仲を築いていたサーヴァントとも不仲となってしまったが、それはまぁいつか時間が解決してくれるはず。黒歴史って誰でもあるし。
 まぁ、多少、思うところがないわけじゃない。姉に押し付けてしまった、とも思う。自分が死にたくないから、他人を犠牲にしたのだと責め立てられれば、反論する余地もないだろう。本人がそれを決めたとはいえ、誘導するようにして策を弄してきたのは自分なのだから。そのことに少しの罪悪感。けれど解放感は計り知れない。これであのキチガイ染みた集団からもいつばれるか、狙われるか、と戦々恐々としていた戦争参加者とも、よっぽどがなければ関わることにはならないのだ。
 まだまだ問題は山積みだか、それでも問題の種を一つ消化できたことは素直に喜ばしい。見つからなければいい。ばれなければいい。願いながら、まだ明るい街中を走って、昔からの友人の元へと飛び込んだ。呼び鈴を連打して、出てきた友人に飛びつく。あぁ、やっと!!

「空!作戦成功だよーーーー!!」
「やったね透子!」

 あぁ、周囲も然ることながら、一番自分の精神をガリゴリと削った諸々の言動。痛かった。自分超痛かった。ブーメランどころか銃が暴発した勢いで辛かった。なにあれすいーつ()ってなにただの黒歴史というか夢なんて見る年超越したっての。

「苦節数か月!やっと、やっと契約が切れたんだよ・・・!すいーつまじ辛い黒歴史にもほどがある」
「うん。メールの愚痴もすさまじかった。スレのなんか生易しいぐらいだったよ・・・まじご苦労様」
「ほんとは電話したかったんだよー!でも誰に聞かれるかわかんなかったし!!これで全部パァになったら今までの私の苦労は!!って思ったから必死に我慢して我慢して・・・!だがしかし!これでもう何も怖くないっ」
「やっと本業に集中できるしね。まぁ、ぶっちゃけどっちもしたくないんだけど・・・」
「うん・・・ごめん空巻き込んで・・・でも夜な夜な枕元でさめざめと泣かれるのは超怖かったんだ・・・」
「いや、私のとこにもきたし。あれは、ただのホラーだったね・・・神様ただのホラーだったね・・・」
「なんで私ら、ことごとく巻き込まれるんだろうね・・・」

 ミッションクリアのハイテンションも、後に待ち受ける仕事に一気に下がる。ずん、と落ち込んだ空気を出しながら、まぁ入りなよ、という空の言葉に甘えて、私はこれから同居生活を行うことになる部屋へと、足を踏み入れた。





すいーつ()を演じてた傍観主が友人のところに逃げこんだよ!ってお話。
友人に跳躍主をちょっとお借りしました。でもこの跳躍主と傍観主は遙かで一緒になって、そこからちょっとばらけてしまったルートかもしれない。二人にもいろんなルートがあっても面白いかなーって。そしてふぇいと世界で運命の再会(笑)
ちなみに傍観主としては成り代わり出戻りえくすとら諸々経由後、初めて再会できた前世の友。しかも境遇がほぼ同じ。これはもうがっつりだいしゅきホールドでもして捕まえるしかないよね!
普通に0-10とか出る前で、中学校とかで再会とか。現時点で高校生な二人。
うん。これだとあれだな。跳躍主道連れENDとかになりそうですけどお許しくださいます・・・?
泥が溢れて、傍観主は聖杯の近くにはいないから、そこに行くまでタイムラグができる。その間に被害はひどくなるだろうから、そのとき跳躍主が「泥は自分に集めて時間稼ぎするから、その間に行って」みたいな話になって。
二人の中でもすごい葛藤とか喧嘩とかぶつかりあいがあったかもしれない。傍観主は逃げて跳躍主!だし、跳躍主も逃げて傍観主!だし。
でも二人とも、結局見捨てられないから選ぶ道があれなことに。二人手を取り合って逃げたっていいんですけどねー。
でも逃げても確実に助かる方法として真っ先に跳躍主が自己犠牲ルートに突入しかねないから(泥から逃げるってほぼ無理だし。その中で傍観主を生かそうとしたら確実に跳躍主が犠牲ルート入る)、そんなことになるぐらいなら共倒れしてやる!って傍観主がぶっちしそう。
そんなコラボネタでした。ごめんしお様・・・救いのない話ばかりで・・・・。


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