[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
傷つけたいわけじゃない。死なせたいわけじゃない。
守りたい。死なせたくない。なんの憂いもなく笑っていて欲しいと思う。
そう思うのに、それとは裏腹にその手が真っ赤に染まる瞬間をまた見たいと思う自分は、どこか壊れてしまったのかもしれない。
傷も剣だこもない、まっさらの掌を見つめて瞳を眇める。同じ小さな柔らかい手なのに、この手はあの恐怖を知らないのだと思えば違う手なのだとまざまざと見せ付けられる。
視線をあげれば戸惑う瞳。顔立ちも作る表情も同じなのに、その瞳の奥にあの澱んだ暗闇がないことに落胆を覚えた。
何も知らない君を望んだ。何も知らない君を選んだ。そこに伴う痛苦こそを対価として、何もしらないままの君を再びここに引きずり込む犠牲をまた君に課して。
そうして得た今に、僅かな後悔を覚える。失ったままに耐えられないと選びながら、再び現れた君に落胆を覚えるなんて、なんて身勝手な言い分だろう。
でも、君は知らないじゃないか。君はあんなに脅えていたのに。あんなに嫌がっていたのに。あんなに頑張っていたのに。血反吐を吐きながら、輝きすら知らないと俯いて歯を食いしばっていたのに。
俺と同じように、ただ臆病に見てみぬふりをしていたのに、どうして君だけ忘れてしまったの。
どうして君だけ、何もかも知らない、真っ白な時間を得られたのか、それが羨ましいと同時に憎たらしい。どう足掻いても得られない自分とは違い、何も知らない彼女に非などあろうはずもないのに、それでも憤りを覚える自分はなんて醜い。何もかも、自分の責なのだとわかっているのに、それでも、叫ぶ思いは隠しきれなかった。
俺と似ていた君が愛しかった。俺に近い君に安堵した。神子だと言われていても、神に選ばれた人間だとしても。君は俺に似ていたから、輝く周りとは違っていたから。それに救いさえ覚えていたのに、君は徒人になってしまった。
今いる神子は君とは似ても似つかないよ。力強く真っ直ぐで、花のように鮮やかで。諦めを知らないかのように。挫折も絶望も縁遠いものであるかのように。前を見据える姿は光り輝いて、眩しすぎて恐ろしい。
すぐ隣にいた君とは、似ても似つかない。ねぇ、透子ちゃん。
「君が、よかったな」
「え?」
「君が、よかった。君で、いて欲しかった。・・・・しょうがないことだけどね」
それでも今の君を守りたいと思う気持ちに、嘘偽りなんてないのだと、果たして信じてもらえるだろうか。
某おちゃめ動画を傍観主で作ってみたのに容量が大きすぎたのかアップの仕方が違うのか・・・とりあえずサイトにもブログにも上げられなかったのでお蔵入り。・・・どうやってアップするんだろー?
というわけでレスです!
前世は人間で現世は妖怪で。しかもなんか結構強いらしくて、っていうかなんだろうな犬の妖怪の一族?の結構上ポジションにいちゃったりなんかして、当初はやってられっかー!な感じだったんだけど云百年と生きちゃうと最早達観するしかないっていうか、うん。どうでもよくなるよねそこのところ。
別に他の妖怪みたく人間ごときが!なんて思いませんよ元人間でしたもの。かといって人間大好きーみたいな感じでもないのはやっぱり妖怪だからだろうか。
でもほら私のポジションがなんか一族の姫?っぽいからさ、表立って人間好きよーなんていうにも憚られるので結局無関心ってのもあるんだけど。まぁぶっちゃけもうどうでもいいんだよ長く生き過ぎちゃうと色んなものがどうでもよくなるんだねー。あら不思議発見。
そんな感じで妖怪ライフを過ごしてたのよ。一族のお姫様なもんだったから色々外面もよくしてさー大妖怪っぽい風格なんかも出して見てさー。そうやって猫被り続けてやっぱり云百年。
なんだかんだ旦那もできて(政略結婚のよーな押しに負けたよーな)子供も設けて(可愛がりたかったんだけど長年の猫のせいで無理そうだったので人目がないところで愛でることけってーい!)まぁこう、身内にも本来の自分ってものを出せないまま流されてきたらあれまびっくり。旦那が浮気しやがったよ別にいいんだけど。
なんてかねー。さほど好きなわけではないっていうか、うん。好き好き大好き結婚して!な感じじゃなかったから超ドライなんだよねー。しかも時代にしても種族にしても一夫多妻当然だし?
だから別にねー他所に女できようが子供こさえようがいいんだよ別に。むしろ旦那にまで猫かぶり続けてきた結果、さほど熱くなかったものが余計冷めてしまったから無理もないっていうかむしろ熱愛できる人探しておいで?なぐらいだったし。
まぁ一言言うならお前愛人にするにしてももちっと人選べよと思わないでもないんだよ個人の趣味だけどさ。いや私個人に偏見は全くないのよ?だって元以下省略。でもさーほら周りがさ、うるさいわけよあんた一国の王だし大妖怪だし。別にあんた自身の価値が下がってもそれはそれで自業自得なんでいいけどそのとばっちりがこっちにくるのが果てしなくうざいっていうか、まぁ全部無視してるからいいんだけど。
でもそっかー。人間の女の子かー。しかもお姫様かー。あれか儚げ美人に飢えてたのか?いやでもなーそっかー人間のねー女の子ねー・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・これは会いに行かなければ!!
「というわけで旦那の目を盗んで会いにきてみました十六夜ちゃん!」
「え?」
「初めましてー。見かけ的にはつり合ってるようで実年齢から行くとこのロリコンが!!という罵り文句も間違いじゃない、そんなやっぱりあいつ面食いかよ☆と疑念を確信に変えた犬の大妖怪の一応正妻なんかしちゃってるけどぶっちゃけ仮面夫婦に近い奥さんの狗姫でっす☆よろしく!」
「え?正妻?妖怪?ろり・・・?」
「あ、ロリコンについては十六夜ちゃんは知らなくていいのよー。うふふそれにしてもまじ美人可愛いこりゃもうあれもそりゃベタ惚れになるわいっやーん私が囲いたいー!」
あ、一応私そっちの気はないんでこれは一種の比喩ですのでそこんところお間違いなく!
長年の猫をかなぐり捨て、ひっさしぶりというか彼是数えるのも馬鹿らしいぐらいぶりに素(おかげで出せなかったテンションがここにきてマックスに)を出しながらきょとーんとして展開についていけてない十六夜ちゃんの頬を両手で挟んでうっとりと見入る。自分の顔に見惚れてたらナルだしー息子の顔はぶっちゃけ自分にも旦那にも似すぎてて飽きたしー。どんだけ遺伝子強いのよさすが大妖怪。しかもあいつ基本無表情だし無口だし我が息子ながら何考えてんだかわからないしファザコンだしママンの面目ないわよちっさい頃は人目を忍んで可愛がったのにそれも忘れたような顔しやがって!いいさいいさ今後未来で目一杯からかって遊び倒してやるわさー!
「ねぇねぇ十六夜ちゃん。私のお友達になってちょうだい?今ならあのお犬様の過去とか失敗談とか恥ずかしい話とか赤裸々物語を根掘り葉掘り出血大サービスでなんでも話しちゃうからさ!」
「あ、あの・・・?」
「私さーお友達ってのあんまりいなくてさー。ほらやっぱり立場とか長年のつもり積ったあれこれとかさ?色々あって寂しい人生いや妖生?だったのよー。そしたらここで美人の人間の娘っこと御近づきになれるチャンス到来でしょ?いやーあいつもいいことしてくれたわマジで。これは逃しちゃならんと思って駆けつけたのですよむしろ未来に期待大☆」
「わ、私は・・・」
「あ、別に正妻愛人妾二股とか私どうでもいいからさ!むしろのしつけてあげるけど・・あ、離縁状叩きつけてこようか?そしたらあいつも遠慮なく十六夜ちゃんとラブラブしてられるし十六夜ちゃんも幸せよね!大丈夫大丈夫こっちのことはこっちに任せて君はなんの心配もしなくていいのさ。ねね、これいい案だとは思わない?」
「え、えぇ?!いえ、でも、そんな、あの方の立場もございますし・・・」
「あーそっかー。あんなのでも一国の王だもんねー。んーじゃぁまぁそれはしないけど、十六夜ちゃんは私と仲良くするのは嫌ー?」
頬を包んでいた手をさりげに手を握ることにチェンジしながら、こてりと首を傾げてうるうるお目目を潤ませて見る。案の定十六夜ちゃんはぎょっとしておろおろ慌ててそんなことは!と鈴みたいな声を震わせた。うっは声もいいね十六夜ちゃん!
「で、ですがあなた様の方が私のようなものといいのですか?わ、私は人間で、それに・・・あなたの旦那さまと・・・」
「十六夜ちゃーん?私の話聞いてた?」
あっまーい!ホットケーキにメープルシロップとアイスとチョコレートソースぶっかけたぐらいにあっまーい!
ほっとけーき?と小首を傾げる姿はメロキュンなぐらい可愛いけど今までの私のマシンガントークはなんだったのさ!言っておきますけどね!
「ぶっちゃけ奴と私の間に義務以上の感情なんて小指の爪程度しかないぐらいのうっすーい代物なの!だから別に十六夜ちゃんとどーこーなっても私は気にならない!むしろ奴が羨ましい!こんな美人捕まえやがって!」
「私などよりもあなた様の方がお美しいと思いますが・・・」
「ありがと!でもそこはそれ。個人的に十六夜ちゃんの儚げ美人顔は超タイプ!まぁ結局何が言いたいかっていうと、あいつも十六夜ちゃんも幸せなら私もそれで幸せだから気にしないでねーってことなのよ。そんなドロドロ愛憎劇を繰り広げるつもりも予定もないからさ。むしろそんなことよりもあいつが嫉妬するぐらいの女の友情を築きたいのです。ほんと友情に飢えてるの愛情より友情に飢えてるの」
むしろ素を出せる存在が皆無なのでここを捌け口にしたいという打算もありつつ美人さんと仲良くなりたいっていう企みもありつつ純粋に仲良くなりたいって本音も交えつつ!
ここまで素を暴露した相手を逃してたまるかー!と、ぐっと彼女の手を握る手に、力を篭めた。
頂いたコメントを読んでますとなんかこう、踊らされる自分がいることをひしひしと感じます。
レスは事前予告として月曜日か日曜日の真夜中ぐらいにできたらいいなぁと・・・とりあえず予告をしておかなくてはずるずる伸びそうなので・・・。最近返しがルーズすぎていかんと思っている桐林です。
さておき、あれだ。うん。ろりえろ・・・・!!!いやほらあれだあの二人に恋愛云々はぶっちゃけないと思うけどあっても一向に構わないんだよファイナルアンサー!
いや恋愛がないっていうか、恋がないっていうか、恋人じゃないだけであって別にすっ飛んでそーいう関係になったとしてもなんかもうそれはそれでありかなとか!
滾った!滾るしかない!よかった!考えたことあるの私だけじゃなかった!裏展開バッチコーイ!
そして滾った結果がこれだよ!なんかごめんね!温いけどそんな雰囲気だよ!実際起こることはないと思うけど起こっても多分問題ないと思ってるよ!雰囲気だけで色々察してね!